バター

2010, Mixed media installation / Video

虎の人形を背中に付けて、構造物の中を這って進みます。虎は構造物の上にしかけられているペンキや小麦粉などをなぎ倒しながら進みますが、動力である僕の上にそれらのものが落ちてきます。構造物の内側はそれらの素材を僕が引きずりながら進むことで、絵画のような状態になります。ある童話で虎がぐるぐると走り回るうちに溶けてバターになったという話がありますが、僕は這いずりまわるうちにどんどん溶けて人間の姿を失い、絵画の素材と化して行くようにも見えます。

Installation view 「MOTコレクション 入り口はこちらー何がみえる? 」, 2010, 東京都現代美術館